管理者インタビュー

【訪問看護ストーリー】少しずつ芽生えた在宅看護への想い「何より患者さんの心に寄り添いたい」未経験からスタートした訪問看護

長津田事業所で開業当初から管理者を務めている古藤賀津子さんに訪問看護師になったきっかけ、仕事のやりがい、ステーションの雰囲気、今後の目標などについて話していただきました。

看護師になったきっかけ~私の原点

ーー 古藤さん、本日は、よろしくお願いします。


よろしくお願いします。


ーー まず古藤さんが看護師になったきっかけを教えていただけますか?


はい。そもそもは、母の影響があったと思います。


ーー お母さまも看護師だったんですか?


いえいえ、医療関係者じゃないんですけど、私が小さい時から母から人のためにとか、人に迷惑をかけてはいけないという教育を受けたのと、母もいろいろ近所の方に世話をしたり…頼まれたら断れず助け合うみたいな、おせっかいのおばちゃんというところですね(笑)。

色々この歳になって振り返ると(私の)原点は母だったんだと、それがベースにあるんだなと思います。


ーー ありがとうございます。では、具体的に看護師になろうとは、いつぐらいから思われたのですか?


中学校の時くらいですね。実家が自営業で不安定なところもあったので自分ひとりでも生きていけるように何か資格をとろうと思いまして、看護師になろうと思い始めました。

看護師としてこれまでのご経歴

ーー なるほどですね。次に看護師としてのご経歴についてお聞きしたいと思います。看護学校を卒業されたあとまずどんな病院にお勤めされましたか


最初は、一般病院の混合病棟ですね。そこに3年くらい。そこから実家に戻って地元の外科系の混合病棟で2年7か月くらい勤務して…そのあとは、結婚することになり横浜にきました。


ーー ありがとうございます。ご結婚されてからも病院に勤務されたのですか


はい。総合病院で22~23年くらい働きました。


ーー かなり長くお勤めされていたのですね。


はい。子育てもしていましたので。
保育所があって働きやすいアットホームな病院でした。


ーー そうだったんですね。
今はもうお子様も大きくなられてますよね。


はい。26歳と23歳だったかな(笑)。しっかり独立しています(笑)。

訪問看護師になろうと思われた理由

ーー 有難うございます。次に古藤さんが訪問看護師になられたきっかけについて伺いたいとい思います。

長年病院で勤務されておられましたので、勿論そのままという選択肢もあったと思いますが…


はい。ある時たまたま新聞で訪問看護と訪問診療一緒に協力してがん末期の方を看取るという記事を読んで「ああ私もこれをやってみたい」と思ったことがありまして…。

もちろんすぐには、無理だったのですが、それがきっかけだったのは、覚えています。

あと、30代の肺がん末期の方を病院でお看取りしたことがあったんですが、疼痛も強く、ご家族も面会できない、そんな状況の中、旅立っていかれて…「家だったらどんなに良かっただろう」と思ったのもきっかけになっています。


ーー そうだったんですね。ご本人もご家族もご自宅のほうが幸せですよね。


はい。30年前位に父が癌で病院で旅立ったんですが、当時は(在宅の)制度も始まったばかりで、あとから振り返ると父も訪問診療や訪問看護があれば痛みが取れたり、自宅で看取れたなあと思いましたね。


ーー 世の中的にも医療が病院から在宅にシフトしていく中、古藤様も病院でできることに限界を感じられていたのでしょうか。


はい。まさにそこです。

病院では自分の看護観にあった看護ができない、診療の補助的なことが多かったですし…何よりもっと患者さんと身近になりたいと思ってました。


ーー なるほど。では古藤さんの看護観、看護師として大事にしたいことを教えていただけますか。


はい。何より患者さんの心に寄り添いたいというのが私の看護観ですね。


ーー まさに長津田事業所のスローガンである「人に寄り添い、心に寄り添う看護」ですね。

病院勤務から念願の訪問看護師へ

実際に訪問看護ステーションへ転職されるわけですが、その当時のことをお聞かせいただけますか?


はい。病院勤務の中、少しずつ在宅看護への想いが芽生えてきました。そんな中、病院の同僚の友人から町田で訪問看護をやってみないかと声をかけていただいたんです。

それで同じ病院の同僚3人とそのステーションに転職しました。
今から7~8年前ですね。


ーー お仲間の看護師さんと一緒に訪問看護ステーションで働き始めたんですね。ちなみにそのステーションは、新規開業だったんですか?


新規ではないですね。医療法人がやっている訪問看護ステーションでした。


ーー 初めての訪問看護はいかがでしたか?


う~ん(笑)。病院での経験があるということで看護師仲間3人で入職したんですが、訪問看護師としての基礎研修のみで訪問看護のノウハウもなく現場に出て即、本番という感じでした。

訪問診療の先生と一緒に動くことが多くてご利用者様も難病の方とか医療依存度の高い方が多かったですね。


ーー そうだったんですね!最初からかなり大変でしたね。


はい。制度のことも浅い知識でした。同行の先輩看護師の動きやお声掛けを見ながら覚えていった感じでした。


ーー オンコールも持たれたんですか?


オンコールも持ちましたね。子供にまだ手がかかる時期でしたし大変でした。

ただ訪問を1日に何件いかなきゃいけないとか そのしばりは全然なくて 今思えばすごくゆったりしていました。1日2件くらいでもOKでした。


ーー なるほど。訪問看護師としてスタートしたものの教育もなく、働き方や経営的な意味も含めて少しずつ不安を感じられたのでしょうか。


そうですね。だんだん働き方を変えようと思うようになっていました。


ーー そんな時に瀬崎社長に会われたんですね。


はい。瀬崎社長の友人が私の友人で。うちで(タツミの訪問看護)で働いてみないかと。


ーー それで話を聞かれたと。即決されたんですか?


いやいや最初は、全然そんなつもりはないですとお伝えしました。(タツミの訪問看護に入社を)決めたのは、それから1か月後くらいですかね。


ーー 最終的に入社を決められた理由は何だったんですか


友人から再度電話いただいたり、瀬崎社長から再度お話しを伺ったりしてここで訪問看護をやっていこうと納得したこと、あと職場が近いということも大きかったですね。


ーー なるほど。当時、長津田事業所は、新規開業ですか?


そうですね。


ーー これまでの経験を生かして新規開業の長津田事業所で最初から管理者として誘われたのですね。


前のところも訪問看護師としては7か月目でしたし…
管理者ってなんぞやって感じでした(笑)。


ーー 最初は、訪看未経験から即実践、長津田事業所では、管理者未経験から管理者。
すごい経験をされていますね。


はい。今思えば勢いだったのかな…

でも実は…前職の訪問看護の7か月でのご利用者との出会いとか在宅でのケアとか、すごく楽しかったんです!


ーー 楽しかった!

いろいろ大変だったとお伺いしましたが、初めての訪問看護師としての仕事は、楽しかったんですね。


はい。楽しかったんです(笑)。


ーー 訪問看護をやられている看護師さんってそうおっしゃる方も多いですよね。
その体験があったからこそタツミで管理者としてやろうと思われたんですね。


そうですね。職場の近さもあったり、友人からのお声かけもあったり…

そんなきっかけですけど、自分の思う看護観がこの会社ならできるかなと思いタツミに来ました。

7年前オープニング当初の長津田事業所について

ーー それが今から7年前の長津田事業所で管理者としてスタートしたきっかけですね。

管理者未経験であり新規開業としてのスタートでしたが当時、苦労されたこと、印象に残っていることってありますか?


まだ事務所自体に机も制服もまだない…
カーテンがやっとというところからでした(笑)。


ーー 新規開業ということは、まずケアマネさんや在宅主治医の方、地域包括センターなどへご挨拶周りから始まると思いますが、いわゆる営業活動は、いかがでしたか?


はい。当時は、まず外に名刺を持ってご挨拶にいったこともない状態でした。


ーー 前職の訪問看護ステーションでは、営業はされていなかったんですか?


営業はなかったですね。


ーー では看護師さんとしては、本当に初めての営業、ご挨拶周りだったんですね。
いかがでしたか?


本当に声も震えるような(笑)。
何をどう言えばいいのかとか…

ありがたいことに早々にご利用者様をご依頼いただいた時もしどろもどろでした(笑)。


ーー 管理者として本当に一から学びながら実践だったんですね。


オフレコになるかもしれませんが…当時は、瀬崎社長が営業とかご挨拶周りを一緒にやっていただいてました。


ーー そうだったんですね。大変だったと思いますが、一から作り上げたというのは、いい経験ですね。


そうですね。ある意味、遠回りしたかもしれませんが、今ならこういうやり方で訪問看護とか管理者をしたほうがいいよって伝えられますね。

訪問看護という仕事のやりがいについて

ーー ありがとうございます。
次に訪問看護という仕事のやりがいについてお聞きしたいと思います。


はい。いただいたお時間の中で訪問させていただくんですけど「待ってたよ」と言っていただくこと、まずはそこがいいですね。

またお時間の中でその方が思いのたけをお話しされたり、ケアさせて頂くことで1週間なりの生活が保たれたりするのを目の当たりにすること、癌末期の方も経過だったり最期の旅立ちの瞬間であるとか、そういった場面に看護師として立ち会えるのがこの仕事の醍醐味であったりしますね。


ーー なるほど。ケアだけでなくご利用者様やご家族との関係などもこのお仕事は大切なんですね。もちろんご自身での判断も多くなりますよね。


もちろん、医師の指示とかケアプランに則ってが前提ですが、自分で判断、コーディネイトできることが多いので面白さだったり、やりがいを感じます。

でも今は、そう感じますけど・・・最初は、ドキドキドキドキでした(笑)。


ーー なるほど(笑)。自分なりの働き方とか余裕ができるまでは、そうですよね。


ただ最初に勤めた訪問看護ステーションは、本当に医療依存度の高い方が多く、その7か月間は、すごい場数を踏ませていただいたと思っております。


ーー なるほど。その経験が初めて管理者をやられる際にも役に立ったということですね。
鍛えられたというか。


はい。訪問看護って、これまでやってきた経験…子育てもそうだし、生きてきた中の接遇とかもそうですし もちろん職場での経験も生かせる場所かなと思います。


ーー ありがとうございます。
今は、楽しくお仕事をやられているということですね。


はい。
楽しく仕事をさせていただいております。

長津田事業所の特徴について

ーー ありがとうございます。
現在、長津田事業所に依頼されるご利用者様は、どういう方々が多いですか?


はい。困難事例が多いですね。
何とかしてくださいと。


ーー 医療依存度が高い方ということですか?


医療依存度が高いというより生活の場が混乱しているような…。

そういう状況下でもタツミは、受け入れてくれて支援してくれるんじゃないかって評価をいただいているように思います。


ーー ではどんな依頼でもお断りすることはほとんどないってことですか?


そうですね。スタッフの人数的なこと以外では基本的にはお断りしたくないですね。


ーー なるほど。長津田事業所のそういうスタンスが地域にしっかり伝わっていて、困った時には、タツミにお願いしてみようと。


はい、そんなニュアンスは伝わってきますし、そんな風にお話しをいただくことが多いです、

私たちも「じゃあ何とかしようか」って(笑)。


ーー 先ほど、最初は、ドキドキしながら営業に行かれていたとおっしゃられていましたが、今は、そういった地域との信頼関係を築かれていらっしゃるんですね。


あとはスタッフのキャラクターとかもあります。優しいという印象で捉えていただいていますので本当にありがたいです。

そういったこともありこの患者さん、このご家族さんには、タツミさんかなってご依頼いただいていると思います。

長津田事業所の職場の雰囲気について

ーー ありがとうございます。次に長津田事業所の職場の雰囲気ついてお聞きしたいと思います。


皆さん柔らかい、優しい感じですね。みんな話しやすいです。

事務さんは、事務所のお母さんのような存在です。穏やかですね~。いってらっしゃい、お帰りって言っていただいて、みんなの癒しになっています。


ーー なるほど。普段から職場のコミュニケーションは、活発に行われているんですね。


はい。スタッフが訪問から帰ってきて今日あったことを話しあったりとか、話せない日は、ラインワークでやりとりしたりしています。

会話していくなかでより人と寄り添っていく方向が一致していくのかなと思います。考えること、方向は、一緒だねって。


ーー 何でも話し合える関係性って大事ですね。


はい。ただ今は、依頼が増えてとにかく忙しいのとコロナ禍の影響もありミーティングも縮小傾向にあります。

ですのでもっとみんなで話し合えたり、考えたりする時間が作れたらいいなと思っています。その中でお互いがスキルアップする場面もあると思いますし。


ーー 確かに人と話すことで問題も整理できますし、逆に言いたいこと、話したいことを出せないと溜まって疲弊してしまいますね。

まだまだ道半ばのステーション。これから一緒に作っていきませんか?

ーー そうすると早急に新しいメンバーが必要ですね。


はい。仲間を増やしていきたいですね。


ーー どんな人に来てほしいですか?


そうですね。チームとして調和を保てる人。長津田事業所は、優しい方が多いので穏やかな方が来て下さるといいなと思います。

まずは、お人柄?ですかね(笑)。


ーー 訪問看護未経験の方やブランクのある方は、いかがですか?


未経験でも大丈夫です!

私たちが7年間やってきたことをお伝えします。制度のこととか訪問看護とは的な研修は、本社が用意してくれますのでご安心ください。


ーー 子育て中の方は?


はい。お子様が熱を出したから有給取りたいとか、学校の用事、PTAなどで仕事の合間に中抜けしたいなど希望したら全部通します。

家族や家庭がうまく回らないと 仕事も回らないじゃないですか。

特に子育て中は、子供優先じゃないと!引き取りや中抜け、1時間でも2時間でもどうぞどうぞです(笑)。


ーー 全部通します!ですか。それは有難いですね。

ちなみに古藤さんは、未経験から管理者をやられてきましたが、将来的に管理者になりたいとお考えの方は、いかがですか?


そういうやる気のある方がいらっしゃったら、ぜひやっていただきたいです!(笑)


ーー 有難うございます。最後にこのインタビューをお読みになる求職者さんへ何かメッセージがあればお願いします。


はい。寄り添う看護を目標に掲げて日々取り組んでいます。

ただ正直に言うとスタッフが足らず、新規のご依頼もお断りせざる得ないこともあり、まだまだ地域の要望にお応えできていない心苦しい状況です。

7年と少しやっていますが、まだまだ道半ばです。ぜひともお力を貸してください。

スタッフみんな優しいです。意地悪な人はいません(笑)。

まずはお気軽にお問合せください。


ーー 古藤さん、本日は、お忙しい中有難うございました。

スタッフに聞きました。古藤管理者ってどんな人?

看護師 M.Hさん

古藤さんは、とにかく優しいですね。依頼が来てもその人に合っている人を振り分けてくれます。

決してスタッフに無理なことはさせない…だから私もずっとついていってます(笑)。

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