2022年の診療報酬改定から見る「今後、訪問看護ステーションに求められること」
こんにちは。タツミ訪問看護ステーション長津田の古藤です。
訪問看護とは病気や障がいを持った方が住み慣れた地域やご家庭でその人らしい療養生活が送れるよう支援するサービスです。
訪問看護を受ける際、患者となる方の年齢などの条件により、介護保険または医療保険が適用されます。
この介護保険、医療保険は、時の経済情勢、治療方法の進化や新薬の登場、ケア技術の向上など時代の変化に合わせて定期的に見直しが行われています。
介護保険(介護報酬)は三年ごとに一度、医療保険(診療報酬)は二年ごとに一度見直しが行われ改定されます。
そして、まさに今年、2022年は、2年に1回の診療報酬改定が実施された年になります。
本日は、今月行われた診療報酬改定から見る「今後、訪問看護ステーションに求められることについて」お伝えしたいと思います。
報酬改定を正しく理解することの意味とは
まず報酬改定を正しく理解することの意味についてです。
私たちにとって報酬改定は、今後世の中がどんな在宅医療介護を求めているのかを把握し、訪問看護ステーションの方針や方向性を決めていくために、大きな手掛かりとなります。
訪問看護で既に働いている医療従事者や、これから訪問看護ステーションに関わっていきたい看護師や療法士にとっても、自身を活かしていく指針にもなると思います。
また、ご利用者の負担額が変更することもありますので、改定内容を理解しておくと、ご利用者やご家族に対してもより正しい情報をお伝えすることができます。
訪問看護における今回の診療報酬改定の内容とは
まさに今月2022年4月に2年に一回の診療報酬改定がおこなわれました。
今回の診療報酬改定において、訪問看護では「量の拡大」と「質の向上」を目指すステーションや、専門性の高い看護師の配置が期待される内容となっています。
具体的な診療報酬改定内容についてですが、訪問看護ステーションに関わる部分のみを抜粋したものが下記の11項目です。
①24時間対応体制加算を算定できる場合の要件について、業務継続計画(Business Continuity Plan:BCP)を策定した上で、自治体や医療関係団体等が整備する地域の連携体制に参画すること追加
②感染症や災害が発生した場合でも必要な訪問看護サービスを継続的に提供するために、そして非常時の体制で早期の業務再開をはかるために、訪問看護ステーションにBCP策定、研修・訓練の実施要請
③「機能強化型訪問看護ステーション」の役割と評価が強化
④医療的ケア児に対する訪問看護の提供体制や年齢が強化、見直し
⑤理学療法士等が訪問看護の一環として行う訪問リハビリテーションの時間と実施頻度を訪問看護指示書に記載が必要に
⑥ 専門の研修「緩和ケア、褥瘡ケアもしくは人工肛門ケアおよび人工膀胱ケアに係る専門の研修」ならびに「特定行為に係る看護師の研修制度」修了者を『専門性の高い看護師』とし、加算対象となる。
⑥看取りニーズに応え退院日の訪問看護ターミナルケア療養費の算定要件が緩和
⑦ICT活用による医師との看取り連携として遠隔死亡診断補助加算が追加
⑧医療的ニーズの高い利用者への複数名訪問看護が拡大
⑨訪問看護ステーションの看護師による、退院日の退院支援指導が加算
⑩難病等複数回訪問加算における同一建物内利用者の評価区分の見直し
以上、診療報酬や医療保険に携わっていない方にとっては、「何のことかわからない・・・」と言われてしまう内容ですが、前述したように今回の診療報酬改定においては、
・「量の拡大」と「質の向上」を目指す
・専門性の高い看護師がいる訪問看護ステーションを目指す
大きくこの2点が時代の要請となっていることが読み取れます。
今回の改定を踏まえ、私たちタツミ訪問看護ステーション長津田も時代の要請に沿ったステーションを目指していきたいと思っています。
もちろんこれから一緒に働く看護師さんにも研修や各OJTを通して時代のニーズに応えられる看護師さんとして成長していただこうと思っています。
訪問看護に興味がある看護師さんは、お気軽にお問合せください。
看護師募集要項
業務内容 |
健康状態の観察や疾病予防 |
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契約形態 |
常勤/非常勤 |
資格 |
正看護師・准看護師(看護業務3年以上) 普通自動車免許(AT限定可)または原付免許 があれば尚可 |
給与 |
【常勤】 ※別途オンコール手当・加算手当・インセンティブ手当・役職手当支給 【非常勤(1)】 【非常勤(2)】※訪問件数制度 |
賞与 |
【常勤】年2回(7・12月) |
昇給 |
【常勤】4月 |
その他手当て |
時間外手当 |
勤務時間・休日 |
9:00~18:00(実働8時間) 標準年間休日124日 |
待遇 |
・社会保険完備、企業型確定拠出年金、交通費支給、制服・スマートフォン貸与 |